町家調査・淀

「淀」学区「納所」学区「横大路」学区、狭いエリアなので今日一日で調査完了。
調査は5月お休みで、次は下京区・中京区・東山区になります。


調査前に地域の代表の方のお話を聞きました。
今回は特別に「淀連合自治会区域図」(個人の名前の入った詳細地図)をいただきました。
淀城は、明治維新で焼滅しましたが、城下町として栄えた歴史がありました。


私の受け持ちエリアは淀駅周辺。淀城跡に隣接するエリアも調査しましたが
駅に近いこともあり、新築の家が多くて
城下町だったことを感じさせる建物は残っていませんでした。
旧街道も今までの調査で見た建物の延長線上で、それなら伏見の方がまとまっています。



町家を再生させる、という部分で、商店の看板建築を町家に戻そうとの動きがありますが
私は、逆に、映画のセットのような構造に魅力を感じるようになりました。
個性豊かな建物が、いつかは消えてしまうなら、写真集で残したい。。そんな気分。

調査エリアに競馬場の寮がいくつか有り、その方たちの憩いの場がローカルな雰囲気で。。。この場所が駅前広場になってしまったらどうなるんだろう。。。


お店の名前が大きく書かれていて、個人情報の点で写真を掲載してよいのか?
判断に迷うので、今回はやめておきます。

早めに調査を終了したので、詳細地図を頂いたこともあり周辺を歩いてみました。


京都の中で「淀」は、高齢者の少ないエリアです。
競馬場の手前が公園になっていて、広い芝生がのどかです。
幼い子供たちには良い環境、ドーム型のテントまで持ち込んでのピクニックです。
生活空間としての淀を象徴できる場所のように感じました。



狭い地域だけに、自治会活動もまとまりがあるようです。

競馬場の入り口に近い、京阪の線路沿いに
大きな、新駅の紹介と周辺の商店の紹介パネルが設置されていました。
駅の位置が変わったら、今ある商店街への人の流れはどうなるんだろう?
との疑問が解消される丁寧なパネルでした。